- 2008.11.01
- 24 もう一度キチンとクラシック
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小学生の頃から中学3年までピアノのレッスンを受けていたIさん、子供の頃にはよく理解ができなかったクラシック音楽をもう一度大人の観点でレッスンしたい、
ということでいらっしゃいました。
レッスンにいらっしゃる前はみなさんご自分の演奏レベルをとても謙遜なさる方が多いのですが、Iさんは「ソナチネの後半くらいまでやったかと記憶しています。」 ということで早速いらしていただきました。
Iさん「家にはピアノはあるのですが、ずっとブランクがあって指が動くかどうか・・」
私「大丈夫ですよ。子供の頃にある程度長く関わったことというのはすぐに勘を取り戻せるんです」
どんな風にレッスンしたいのか、クラシックでもどんな類の曲を弾きたいのかよ~くお話してみました。
Iさん「レベルを戻していただいて結構ですから、やっぱり名曲というのを弾きたいです」
私「そうですか。では今日はちょっとゆっくりめの短い曲でやってみましょうね。
シューマンのトロイメライ。表現力をつけられるように後でいろいろ言いますが、まずちょっと弾いて見ましょうか。 急に両手は無理だと思いますから、片手ずつで結構ですよ。でもペダルはつけながら弾いてみて下さいね。」
曲を片手づつさらっていきます。
私「ん~、キチンと楽譜も見れているしいいですね。
この曲の場合、バッハとかと違いますから片手ずつはちょっと・・・と思ったかも知れませんが、いきなり 「ハイ、両手で」と言われたら緊張してしまいますからね。いいですよ、今の感じで。
ただ、シューマンはペダルのタイミングが難しいかも知れませんけど、慣れていけば勘を取り戻せるはずですよ。 ではクラシックの名曲ばかりを集めた一人の作曲者に片寄らないように次回のレッスンまでにテキストを見繕ってきますね。
ブランクがあるということで指の力が弱っているかと思いますが昔、ハノンやりましたか?」
Iさん「やったかとは思いますが、あんまりよく覚えていないんです。」
私「もし、昔使ったハノンがおウチにあればそれをもう一度使いますよ」
Iさん「もう、どこかへいってしまってないと思いますから、買います」
私「そうですか。中味は一緒でも今は改訂されていて見やすくてわかりやすいのが出ていますからそれも用意します。」
というようなやりとりでレッスン曜日と時間を取り決めてレッスンをスタートさせました。
早速、レッスンスタート
私「ハノンとこの一冊を用意しました。この中にトロイメライも載っています。
この前せっかくトロイメライをさわりだけやったのでまずは短いこの曲から完成させましょう。この前のおさらいでペダルをつけてもう一度弾いてみましょう。
ブランクがあってもさすがスっと曲に入っていけていますね。
では少し強弱や表現力のことに触れます。この部分は蚊の鳴くような感じで弾くといいんですよ。」
Iさん「こんな感じですか?」
私「そうそう、そんな感じです。そういう表現力は徐々にわかるようになっていきますから、あせらずにゆっくり曲を弾き込んでいって下さいね。
では次回まで弾けるところまでで結構ですので両手でさらってみて下さい。」
というようなレッスン風景でした。
次の曲からはテキストの中からご自分の弾きやすい、弾きたいと思う曲からランダムにやっていくことにしました。
なるべく似たような曲が続かないようにいろいろなタイプの曲を弾けるようにと。
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