- 2007.10.27
- ④ 効果的な上達・練習方法 Ⅱ
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前回の補足のようなかたちになりますが、結論から。
「弾けない箇所だけ抜き出してその箇所だけ何回も何回も練習する」 ことです。
なかなか根気のいることですが、この練習方法が実践できる人はたとえ時間がかかっても確実に上手くなりますし、確実に弾けるようになります。
音符にカナをふるのはいただけません。(これをやるといつまでたっても音符が読めない人になることを保証します)笑
①弾けない箇所にマーキングして(子供のレッスンの場合その箇所にシールを貼
ります)指番号を記入し、その部分だけ何度も何度も練習します。
つっかえる場所は大体決まっているのです。
その箇所にきたらつっかえるのにいちいちまた、最初に戻って弾きなおす
このように几帳面すぎるやりかたでは、必ず自爆・挫折します。
第一、時間のムダです。
②一曲をくぎって考え、くぎって練習する。
クラシックの場合、長~い!と思われる曲でも曲分析をすると同じ箇所が後か
らもでてくることが多いのです。
楽曲形式というもので、文章でいうと”起承転結”みたいなものです。
形式ごとに集中して練習することです。
③ジャズやポップスの場合、音楽の形式というよりも、イントロ・Aテーマ・Bテーマ
アドリブ部分・エンディング部分などに分かれています。
楽譜にリハーサル番号といってA,A”B などと四角で囲まれた大文字のアルフ
ァベットがあるでしょう。 それがリハーサル番号(または練習番号)です。
コードネームと間違えないように注意してくださいね
このリハ番ごとに練習していきます。
ここでまた注意したいことはそのリハ番や弾けない箇所があるのに、次のリハ番に行かない」ということです。
うまく弾けていない箇所があるのをわかっていながら、次の箇所に首をつっこんでしまうと、自信がない箇所がどんどん膨れ上がって雪ダルマ式に増えていってしまう。 いわゆる「負の連鎖」になってしまうのです。
これは心理的にもよくありません。
独学で挫折するのは大体このケースか前回の記述のように「つい弾けると思ってすぐに両手奏に移ってしまうこと」が原因です。
とかく独学では間違った練習法や弾きたいと思う気持ちがあっても、そこには締め切りがありませんから、家に楽器もあるのについつい弾かなくなってしまい、楽譜だけ買い集めて終わり、なんていう方が多いのではないでしょうか?
そんな方のためにも当教室はお役に立ちたいと思います
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