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イベント・音楽情報

2007.12.09
⑤ ラウンジプレーヤーの極意 Ⅰ

今日はラウンジプレーヤーのお話をしましょう。


ラウンジプレーヤーとはホテルラウンジ・レストラン・バーなどで演奏する人のことをいいますが、その他にデモ演奏(この場合ショービジネスとしてMCすなわちおしゃべり)も兼ねます。
飲食店以外のお店の一角で演奏する場合などについてもお話したいと思います。


まずはお店が「飲食店」である場合。


そこはコンサート会場ではないのです。
お客様はあなたの演奏をチケットを買って聴きに来ているわけではありません。
「たまたま接待や打ち合わせに使ったお店が生演奏をやっているお店だった」
ということも少なくありません。
お客様の中には「ピアノは弾けないけれど、ピアノの音はいいねえ」と思ってくださる方もいれば、「音楽なんてあまり聴かないし、ちっともわからない」という方もいらっしゃるのです。


あくまでも「飲食が主体」だということです。


ですからまずは”演奏が押し付けになってはいけない” ということです。
ピアノの場合、電子楽器のように音量を絞れませんから選曲に留意することが大切です。


いきなり「幻想即興曲」のような激しい曲やマイナーの曲(クラシックでいう短調)を弾くのはやめましょう。
お客様やお店全体が暗い雰囲気に包まれてしまいます。
どんな場合も一曲目は「短めでさわやかな曲」ではじめましょう。
クラシックならドビッシー・シューマン・サティなど静かめの曲がおすすめです。


それとよく小耳にはさむ話なのですが、「音大の授業をそのままその場に持ち込まないこと」です。


いくら得意とはいえ、クラシックのみの選曲では硬くなりがち、第一飽きられてしまいます。
飽きられてしまうというのは、お客様に飽きられ、お店のスタッフ、オーナーにも飽きられてしまうということです。


「飲食」だけのお店は星の数ほどあります。
「雰囲気の良いお店」もたくさんあります。


飲食店のオーナー様は飲食・雰囲気の他にプラスαとして「生演奏が聴けるお店」としてお客様を呼びたいのです。
そしてそのお客様には一度限りではなく、何度も来て欲しい、リピーターになってもらいたいのです。
そのリピーターになって下さるお客様に更には友人や知人などにお客様を紹介していただきたいのです。


「生演奏がウリ」のお店にお客様が再度いらっしゃったとします。
そして今度はその方がピアノの生音が好きなお友達を連れて来たとします。
その時「この店(実際にはあのピアノを弾いている人)はいつも同じ曲ばかり弾いている。しかもクラシックばかりでつまらない・・・・」


その声は必ずマスターやオーナーの耳に届きます。


ですからジャンルを問わずにレパートリーをできるだけ多く持つことが大切です。


お客様にリクエストをいただいた時、「そういった曲は弾きません(実際には弾けません)」 笑
プロとしてこんな恥ずかしいことはありません。
音大生のアルバイトも然り。
この一言と「あの人はクラシックしか弾けない」ということでクビになった人を知っています。


それと同時に季節感のある曲やお客様の年齢層によって曲を臨機応変に変えることも大切です。


今日は団塊世代のお客様が多いからビートルズやその世代の方が好きそうな映画音楽や昔流行った曲(邦楽でも洋楽でも)などを、若いお客様が多い時は今流行りのJ-POPなどをおりまぜて演奏すると喜ばれます。


私はこれで大成功でした。
お店の人にも喜ばれましたし、今度はわざわざ演奏を聴きに来てくださる固定ファンを作ることができました。


次回へつづく。


 

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