【ピアノレッスン小学生編】お家でどうすれば理想的なピアノレッスンになるの?
小学1~3年生までの低学年のお子さまの練習方法です。
幼児とは違い小学生は学校で集団で勉強をするということが基本になっていきますよね?
いつの時代も毎日の国語の音読と算数の計算プリントなどが出されるかと思います。
それは毎日の家庭での学習習慣をつけていくためのしつけで、
ピアノは個人レッスンですが考え方は同じなんですね。
レッスンで習ったことの復習は必ず毎日行うということを実践していきましょう。
つまり”習慣化する” ということです。
まずは1日のうちに時間を決めて、20~30分は毎日ピアノに向かいましょう。
レッスンの前日にあわてて練習する、
平日はほとんどピアノにさわらずに土日にまとめてやる、
というスタイルになってしまっては絶対にいけません。
子どものレッスンは趣味でピアノが弾けるようにでも、
大人とは違い 教育 ですから、なにごとも毎日の習慣が大切なんですね。
このことが習慣化するとお子さまのピアの上達は劇的に変わるんです。
幼児の時はご家庭での練習に付き添ってあげてください、と申し上げました。
これは幼児はまだまだお母さまに甘えたく、
そして認められたいのと自ら自主的に練習するという行ないが
ほとんどの場合無理だからなのです。
小学1年生の前期まではまだ戸惑うこともあるかと思いますが、
徐々に 一人で練習するように習慣づけをなさっていただければと思います。
お声かけは是非とも続行していただきたいのですが、
小学校3,4年以上になってもお母さまが横についている必要はありません。
一方、個人レッスンでの盲点になりやすいのが
「自分のレベルや進度が他の人と比べてどのくらいなのかがわからないため、
のんびりペースのお子さんはずっとゆるゆるモードになりがち。
教育には競争というのがある程度必要になりますから、
何かしらの 起爆剤となるものや目標がないと
「月謝だけ払い続ける」という事態になりかねません。
そこで考え出したのが以前にご紹介した レッスン進度表 です。
これはかなり効果あります。
ご家庭での練習方法
① 毎日、自分なりの時間を決めて2,30分は練習する。
② 練習の仕方は、お子さまの曲の進み具合にもよりますが、ただやみくもに弾くのではなくて
弾けない箇所だけをピックアップしてそこだけ何回も練習する。
テキストにはかわいいシールを貼って
「ここだけ5回づつ練習しましょう!」と書くことがあります。
お子さま自ら楽譜を見ることができるように、
レッスンではとにかく 音符を見る(手を見ない)
メロディを声に出して歌いながら弾く(これでソルフェージュと一石二鳥です)
やみくもにすぐに両手で弾かない。
まずは片手づつじっくり。
弾けるようならばとりあえず両手で弾いてみる。
器用なお子さんは両手で弾けていたらレッスンではどんどん進ませます。
よく他の教室から移って来られた生徒さんは
「何となく弾いているけどなんだかわからない」
「音符が見れていない」
というのはソルフェージュができていない、わかりやすくいうとですね
自分が今弾いている音の並びが頭の中で鳴っていないんですね。
これはいろいろ分析した結果
導入の時に使った教材が良くないか
またはお子さんがあまりピアノが好きではないことが多いんです。
何が良くないのかはお母さま方はきっとおわかりにならないと思うのですが、
その次の段階にどういうことができるようになるか、
というのが見えてこない教材を使っているケースもあるんですね。
今は良くても、その先にどうつなげていくかが教える側が
キチンと把握していないといけないんです。
③ ドリルなど楽典はレッスンでわかるまで徹底的に教えますが、
ステップ3以降になると曲も難しくなるので
結構深いところまで指導します。
ヘ音記号も絶対に読めるようにしていきます。
ヘ音記号で楽譜を書いたり、音を聴きとったりします。
そしてコードネームですね。
ですから小3までにはステップ3に入って自分だけで学習できるようにしていきます。
これには自主的に楽しんで練習する習慣を1,2でつけていくことなんです。
④ 練習への促し、お声かけは引き続き行なっていただければと思いますが
(言われなくても自ら練習するお子さんが理想です)
もし、言ってもなかなかやらない、練習しないというのは
何かお子さん自身にワケがあります。
実はピアノがあまり好きではないか、単に遊びたいからなのか、
今の曲が弾けないからなのか???
弾けないから弾かないともっと弾けなくなる、
ということをレッスンでも言い続けますしお子さん自身もだんだんわかってきます。
⑤ ジャズと並行してレッスンできるのはこのステップ3を
比較的スイスイ進んでいけるお子さまです。
柴田音楽教室はクラシックも普通に教えていますが、クラシックだけにガチガチに固めません。
使えるピアニスト、どんなことにも対応できる人間に育てていくためなんです!
もちろん、お子さん自身の好き嫌い、向き不向きもありますが
コードネームと連弾、つまりアンサンブル力ですね、
人と合わせることができる演奏、それらにも力を入れています。
⑥ 何かあれば今習っている先生の相談すると良いと思います。
そのために習っているわけですから。
意外に 取り越し苦労 という例もありますよ。
お母さまだけにわがままを言っているだけのことも多いんです。
レッスンでは何も問題がない、むしろ優等生でこちらが自慢したいくらい、
という生徒さんにも多いですよ、
お母さんだけにはわがままや困らせることをいって・・・・というお子さんは。
困らせて、甘えてるだけ ということもありますし・・・・。
(今だけですから、高学年になったらそれすらなくなりますので)
お子さまの素晴らしい点、良くなったこと、
成長したことなどは直接お会いして口頭でお母さまにお伝えするか、
お手紙やレッスンノートに記載しています。
あまりピアノが好きではないようでしたらハッキリお伝えします。
ダラダラと時間だけかけてもお子さま本人が苦痛になっている場合には、
潔い判断が必要ですからね。
お子さまのレッスンにつきましては コチラのページもどうぞご覧くださいませ。
柴田音楽教室