ピアノレッスンをうまく継続していくためには・・・ご家庭での関わり方
ピアノのレッスンはお習字や水泳教室のように通ってさえいれば弾けるようになる、上達するものではありません。
ご家庭での継続的な練習がなくてはなりませんが、幼児や小学校低学年では自ら楽器に向かって練習するということはなかなかできないでしょう。
毎日のハミガキの習慣のように、お家で毎日少しずつ練習する習慣をつけさせてあげましょう。(最初は5分~10分で結構です)
だんだん曲が難しくなってきたら、練習の量も必然と多くなります。
ピアノが好きであれば成長とともに自ら練習するようになります。
高学年になりますとお母さまの言うことはほとんど聞かなくなることが多いでしょう。
それは「自立の一歩」ですから暖かく見守ることに徹してください。
また、長くレッスンを続けていく間、突然練習をしなくなることもあったりします。
その場合、何らかの原因があることがあります。
①今までどんな曲もスムーズに弾けていたのに、突然ある曲が難しく、簡単に弾けなくなったため。
(優等生タイプ・完璧主義タイプに多くみられるケースがあります)
この場合、乗り越えることが必要ですが、少しペースを落として練習するか、どうしてもその曲がダメな場合は思い切って別の曲を練習することで解決できることが多いのです。
つまり、視点を変えてみる ということですね。
(この辺の判断は講師におまかせした方がよいと思います)
②他のお稽古事つまり総合的にお稽古事が多すぎてお子さま自身が疲れ果てているケース
これは親御さん自身が全く気が付いていないことが多いのですが、普段から様子を見ているとすぐにわかります。
この場合、ただお稽古事に行っているだけでピアノにもそしてどのお稽古にも集中していません。
どのお稽古にも集中していませんから、実はどれ一つも身についていないのです。
この場合、お稽古事全体を見直すことが必要です。
お子さん本人にとって今、何が本当にやりたいのか。
本人に考えさせる、選ばせることが一番大切です。
③最初からあまり興味がないのに何となく習っていた
体験レッスンの時に様子を見ていればすぐにわかるのですが、ウチの教室の場合、よその教室から移ってきた生徒さんで何人かこういうケースも見受けられました。
最初から私が見て上げられていたら、もっと楽しいレッスンにしてあげられたのに、モチベーションが下がったままで来てしまって、やる気もそれほどなくなってしまっているケース。
この場合でも楽曲の提供の仕方やレッスンでの私との会話の中から信じられないほど音楽が好きになって勝手に練習してくるようになるケースもあります。
こうなってくれた場合、講師冥利につきるといったところでしょうか・・・。
クラシック音楽やピアノということにこだわらなくてもいいんです。
小学校高学年ならJ-POPに興味を持つお年頃ですし(最近は何が流行っているか逆に生徒さんに教わることもあったりします)中学生になればたとえ本人が知らない曲でもたくさんのカッコイイ洋楽を「これ、カッコイイからやろうよ!」みたいな会話から音楽にはまっていくこともあります。
練習するばかりじゃなく、たくさんの音楽に触れる・聴く
これが大切ですね!
柴田音楽教室