- 2022.05.11
- 幼児のピアノレッスンはとても慎重に進めていきます。
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導入期の生徒さんをお預かりすることがとても多いのですが、
体験レッスンの時お母さまと一緒に来て、最初はみんなカチコチに緊張しています。
ところが、帰る頃には
「まだやりたーい!帰りたくな~い!明日もくる~~~!」
レッスンにやってくる前からピアノや鍵盤楽器に興味があって
ウキウキしていました!と口々におっしゃられます。
幼児からピアノを習い始めるお子さんがとても多いのですが
一口に幼児と言っても幼稚園児か保育園児かでも異なりますし、
各ご家庭の生活リズムやピアノレッスンに関するお考えや
「お家でどれくらい音楽に触れる時間があるかどうか」によっても異なります。
体験レッスンでとても緊張してしまうお子さんも
いますがその状態をほぐしてあげてから目の前のお子さんがどのようなテンポで言葉を吸収しているのかを観察します。
4才でも個人差はすごくありますし
年小児か年中児かでも大きく異なります。
生まれ持った性格というのもありますし、ご家庭の環境だったり
兄弟姉妹のどの位置にいるかも時には多少関係している場合もあります。
これもピアノレッスンを通して成長過程を見守っていく中で
最終的にはそのお子さん本人の努力や環境などの要因によって変わっていくので
幼児の頃にレッスンの進みが多少遅くても、
赤ちゃんぽさが残る感じでも全く問題がありません。導入期のレッスンは、ピアノを教えるというだけではなく
「音楽を通してそのお子さまを育てていく」子育てと一緒なんです。
時には 「ねむ~い!できな~い!」と機嫌の悪い時もあれば、
「弾けたー!合格スタンプもらえた。うれしいー!」
おウチで頑張って練習した→弾けた→先生にほめられた→またがんばろう!
→おウチで頑張って練習したこのループが上達の秘訣なのです。
レッスンでは「すぐに両手で弾けるようになる」
レッスンのしかたを展開していきます。これが幼稚園や保育園で行なう「鍵盤ハーモニカ」とは大きな違いだと思います。
鍵盤ハーモニカは鍵盤のサイズもとても小さいですし
鍵盤の数も少ないですよね?だから両手で曲を弾くことは無理です。
ピアノを習うということは好き勝手な指で弾くのではなく、
正しい手の形をその都度先生のお手本を見て何年かかけて身に着けていくもの。
導入の時に使う教材はいろいろなものが出ていますが、
子供を惹きつける教材で、かつキチンと将来性を見据えたもの。ただ、楽しいだけではダメなんです。
楽しいけれども、ステップアップしていけるもの、
段階を経て演奏力をつけていくものでなくてはいけません。
進歩が見られないお楽しみ中心のもの、
逆にテクニック的に急に飛躍して、困難なもの、
これは一見してわからないようになっていますが、
教えることのプロがその教材をみると一目でわかります。
「なんとなく暗譜で弾かされているけれど、実は音符も読めていない、
テクニックも備わっていない、形だけ弾いている」
他の教室から移転してきた生徒さんは
こういう例もたまにお見受けします。
まずは楽しくキチンと音楽としての基礎をつけてあげながら、
先を急ぎすぎることのないように、
一つ一つ階段を登っていくようにステップアップしていきます。
おウチではレッスンで行なった曲の「おさらい」をする、といった感じですね。
幼児の教育教材や学校の勉強も同じです。
「最初に家庭練習・家庭学習の習慣をつける」
レッスンで弾いた曲をおさらいする」このことがとても大切なのです。
導入期のレッスンはそのお子さまの将来が関わってきますので、
教材選びはもちろんのこと、
一人一人のお子さまの性格を充分に捉えてレッスンを進めていきます。
そこは「机上の論議」や「マニュアル通り」ではいきません。「あ、うんの呼吸」とでも言いましょうか?
体験レッスンの段階でおおよそ8割はそのお子さまの性格や特性をつかみますが、
大体1ヶ月レッスンをするとレッスン内でのテンポ・呼吸その他のことがわかります。★★★★★★★
本日のレッスン動画
年小3歳の夏からレッスンを始めたKちゃん。
年小から年中になってすこしずつお姉ちゃんになってこの日でメインテキスト1冊目終了です。
ここへきて急に進みが早くなりました。
柴田音楽教室
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