楽譜が読めない!他の教室から来た9割の人が読めていない原因はコレ
ピアノを習っていても楽譜が読めていない。
読めていないことに本人も保護者さんも気が付いていないことも。
習いはじめた年齢や家庭環境、本人の性格や生活習慣がそういった現象を招いている場合もあります。
「他のピアノ教室から移ってきた生徒さんは楽譜が全然読めていない…」と驚くことがよくあります。
実ににこの現象は9割に及ぶというデータがあります。
特に感じるのは
①「教育への競争意識のないエリアや地方の教室」から移動してくる生徒さん。
②帰国子女の生徒さんで海外から移動してきた場合
③教室HPの内容をよく読まずに近くの教室ならどこでもいいという感覚でグーグルマップやSNSなどで適当に教室を選んでいる場合
④数年おきに転勤などでいろいろな地域でピアノレッスンを受けてきた場合などじっくりと新たな地域でピアノ教室を探す時間も余裕がない人」にこの傾向が高く見られます。

ピアノ講師が「ピアノの習いはじめにその年齢のお子さんや性格に合わせた適切なピアノ教材選びと指導ができていない」ことも原因のひとつです。
音大を出ていても指導方法がわからずまた時代が変わっても昔のままでアップデートできていない講師が全体の約8割。
20代若手の経験不足のピアノ講師や指導経験があっても教え方がわからない講師に習うと致命的です。
大手音楽教室に勤務していても指導年数がある程度あってもパート主婦感覚の講師も少なくありません。
それは教え方の研修を受けておらず楽器店も個々の先生にすべてを任せていることに原因があります。
習いに来る生徒さんや保護者の方は有名な会社だから安心、そこの社員だと思っている方がいると思いますが実際は社員でも契約社員でもなく「会社の名前と場所を借りたフリーター」と何ら変わりありません。
ですから地域格差が大きく、楽器店によっても雇用形態や条件が全く違うため講師によってばらつきがあります。

■ピアノを習って何年か経過して楽譜が読めていない。
この主な理由は以下の通りです
1. 「練習曲を弾くだけの曲中心」の教え方が主流なこと
昔から今に至るまで多くの個人教室では
「この曲を弾けるようにしよう」という目標でレッスンが進みます。
先生が「ここはミ、ここはファね」と1音ずつ指で示したり、指番号を書いた楽譜を渡したりして、とにかく「その曲だけ弾ける」状態にするのが優先だったりします。
ちなみにこの場合「指番号を楽譜に記述することはとても大切」です。
なぜなら指番号を先生に教えてもらいそれを書いてもらわないと生徒さんは「どのような指で弾いていいかが全くわからないから」です。
適当な指で弾いたりわからない、動かないから思わず自分の手を見てしまいます。
この「手を見て弾くクセが最初の段階でついてしまうことが楽譜が読めなくなる最大の原因」です。
→ 結果、曲は弾けるけど、新しい曲を見た瞬間に何も読めなくなる。
「曲を弾くことが中心のレッスン」これはこれで大切な指導の仕方のひとつです。
問題は講師がどのようなアプローチの仕方で入門レベルの生徒さんにレッスンしていくかということが大切なのです。
2. 楽譜を見ながら弾く習慣が整えられていない。
どんな年齢の子供も大人の初心者もピアノレッスン開始時から楽譜を見ながら弾くことをせずにわからないと鍵盤を見て弾いてしまう。
この習慣が最初に出来上がってしまうと途中から顔を上げて譜面を目で追って弾くことが非常に難しくなります。
ここが「ピアノを習って何年も経っているのに楽譜が読めていない大きな原因の一つ」です。
3. 音符の長さ(リズム)を読んでいない適切に教えていない
音符の長さ(音価といいます)を理論的に教えたりその音符の名称から教える講師がいますが、それは大人ですでにわかっている人前提の理論的な教え方です。
むしろ3才の子供でもわかるような説明の仕方で
●「黒いたまに棒が付いてる音符は1つのばす」
●「白いたまに棒が付いている音符は2つのばす」
●「白いたまに棒が付いてよこにホクロが付いている音符は3つのばす」
●「白いたまだけで棒がついていない音符は4つのばす」
この4つのことばを毎回のレッスンで言葉で話して教本にたまに書いてあげるだけでも
音符がいくつのばすかがわかります。
音符の名前や漢字などは小学生になってからでも充分。
むしろ「しぶおんぷ」をレッスンで先生が連呼してしまうと子供や初心者は
「4つのばす音符」だと認識してしまいますから要注意です。
すでにわかっている側の主観でモノを教えてはいけないのです。
音の高さはなんとか覚えても、音符の長さや休符をちゃんと数えていないケースが驚くほど多かったりします。
先生がメトロノームで合わせてくれたり、手拍子で教えてくれるので、自分でリズムを読まなくて済んでしまうわけです。
これはとても古い指導の仕方です。
昔のピアノ指導の仕方と言えばせいぜい良くて先生が弾いてお手本を示して
「ほら、やってごらんなさい」
「なんでできないの?」
「何年かピアノを習っているからもうわかるでしょ?」的な
教え方がほとんどでした。
これでは何もわからない人ができるようにはならないわけです。
「自分がこのように教わってきたから時代が変わっても自分の生徒にはそのような教え方しかできない」
こういう先生は自分ができないわからないものの生徒の立場になってみるといいでしょう。
そして常に指導の仕方を勉強していく必要があります。
年齢がある程度行ってから勉強するのも良いですができれば20代、30代のうちから試行錯誤を繰り返しながら相手にわかるようなキチンとした指導方法を確立していくことが大切です。
4. 教材が「読む練習」を目的としていない
バイエル、チェルニーなどをやっていても
「次はここからね」と先生が指定して、部分練習ばかりで通しで読む経験が少ない。
またハノンや練習曲も「技術のため」であって、読譜力向上のためではないことが多いです。
柴田音楽教室ではハノンを指を動かす技術のための練習というよりも「楽譜をスピーディに横の流れに読む訓練」という位置づけで使っています。
指番号は自分で記入するようにして1つ1つ読むことから1小節のくくりでスパッと読めるように音程を付けて声に出して歌いながら弾きます。
どの指のどの部分を広げるか指を寄せるかを明確に書きます。
ハノンに入る前にピアノの習いはじめからその予備練習としてとある教材を使います
(企業秘密ですので教室生と保護者様のみ知ることができます)
この教材を使うことによってどんな生徒さんでも楽譜がストレスなく読めるようになります。
他の教室から来た生徒さんはグループレッスンはもちろんのこと、個人レッスンでもその9割が一見弾けているようでも楽譜が読めていない状態ですのでまずはこの1冊まで読譜レベルを戻します。
まずはト音記号の音域と音を耳から聞く感覚と鍵盤のどの位置かをすぐに判断できる能力を幼児や習いはじめの小学生でも迷わずにわかるようにしていきます。
ト音記号読みに慣れてきたら次のステップとしてト音記号とヘ音記号をミックスさせた短い楽譜読みを毎回のレッスンで行なっていきます。
ト音記号とヘ音記号は音域が違っていて楽譜の読み方も全く違うのでこれをピアノを習いはじめの生徒さんに同時進行で教えてしまうと9割が何となくわかっていないまま育ってしまい、これが楽譜が読めない原因の一つにもつながっています。
ともすれば「無味乾燥」になりがちなハノンを何のためにやるのかを子供の伝えながら行うと「つまらない」と思うことでも「こんな意味があるからやっているんだ」という自覚が芽生えます。
5. ソルフェージュ(楽譜を読む基礎訓練)がほとんどない
欧米の音楽教育では当たり前の「視唱」「初見演奏」「リズム打ち」などの訓練が、日本の一般的なピアノ教室ではほぼ行われていない場合がある。
視唱とは音楽の専門用語で「ソルフェージュ」といわれていて、楽譜を見て音程を付けて歌うということ。
この場合ピアノレッスン内でお勉強的に別枠でやらなくても、始めて弾く曲を先生が楽譜を指さしながら一緒に歌いながら弾くことを毎回行なっていけばソルフェージュ力は育ちます。
加えて歌の音程が不安定な子供も徐々に正しい音程で歌えるようになります。
4で記載した通り柴田音楽教室では「小さなうちから楽譜を読むことが苦にならないレッスン」を続けているため3才からのピアノレッスンでも音符を数えなくてもスラスラ読んでいく習慣が身についています。
6. 「弾ける=上手い」と親も先生も思っている
発表会で難しい曲を暗譜で華やかに弾ければ「上手い子」と評価される文化があるので、
読譜力は二の次になってしまう。
だからこそ、他の教室から移ってきたしてきたお子さんが
「ブルクミュラー弾いてます!」と言っても、楽譜を渡すと五線がどこからどこまでかわからなかったり、
「ツェルニー30番やってます!」と言っても新しいページを開くと指が全く動かなかったり…
ということが普通に起こるんです。
最近は読譜をしっかり教える教室も増えてきましたが、まだまだ「曲が弾けること優先」や「コンクールに出すことが優秀な講師の証し」と思っている教室が大多数なので、
他の教室から来た子が読譜が苦手なのは「基礎をしっかり作り上げるレッスンの仕方がわかっていない講師」「自分が習ってきた時代のレッスンの仕方をそのまま現代の自分のレッスン性にも行なっていることが原因でもあります。
■柴田音楽教室は「一見弾けているようでも実は音符、楽譜が読めていない生徒さん」を
一度で見抜きます。
要するに楽譜を見ても音符が羅列されているだけで「頭の中で音が鳴っていない状態」なのです。
ですから間違いに気が付かなかったり。指摘されても何がおかしいのかもわからない。
なぜできないのかもわからないのです。
「あれ、なんか変」と思うと大概が楽譜をもう一度よく見るということよりも自分の手を見るという動作をしてしまうはずです。
ところが自分の手や鍵盤を見ても「ここを弾く」と鍵盤や手が光るわけではないため頭の中は常にパニックになり、わからないできないを繰り返すため家での練習も嫌になりレッスンでもできないのでピアノが嫌になってしまうわけです。
柴田音楽教室ではレッスンの初期の段階から小さな幼少期のお子さんでも大人から初めてピアノを習う方でも「ドレミファソ」から順に単体で音符を読むことだけではなく短い楽譜から徐々に訓練しながら楽譜を目で追うくせをつけていくので全員が楽譜が読めるように1から軌道修正していきます。
但しこれがうまくいくパターンは「ピアノレッスンを嫌がっていないこと」に限ります。
以前の先生で楽譜が読めていないことを質問をせずに何年もただレッスンに通っていた場合やお子さんの意向を無視して保護者の方だけがアツくなってレッスンをはじめてしまった場合などはむずかしい場合が多いです。
■次に多くの事例を見てきた結果お伝えしていきます。
①教室選びが適当すぎること
近ければそれでいいと考えている人。
グーグルマップでのみ検索を入れている人は要注意です。
教室のHPをよくご覧になりその先生が伝えたいことやレッスンに対する方向性や何に重心を置いているかをよく確かめることが大切です。
基礎を大切にしているとかコンクールに出場させることに重点を置いているとか、クラシックの専門用語をたくさん使っていてよくわからない、ピンとくるものがないなど見ていれば何かを感じるはずです。
大手音楽教室でも講師によって当たり外れが大きいです。
基本 グループレッスンは音符が読めません。
大手音楽教室の個人レッスンでも使用する教材やレッスンの進め方によって、一見曲が弾けているように見えても音符を下から数えないと読めない事例がたくさんあります。
ピアノ教室選びはネット検索から5つくらい比較検討をして選びましょう。
教室HPから感じるものとあなたが求めていることと一致すれば大体うまくいきます。
②教育環境の競争がない地域で習っていること
転勤族の方などは仕方がないことかもしれませんが教育に関しての「地域格差」はかなりあります。
特にピアノ教室は都会は数が多すぎて過当競争、その他の地方は全く真逆の現象が起きていて指導者自身がそれほど努力しなくても生徒が集まる傾向が高いため自分の指導法がひと昔ふた昔前のことだということに気が付いていません。
また、数が少なくて他と比べようがないことと何となく家で趣味程度で教えている教室もいまだにたくさんあります。
指導に熱心な先生はHPに書かれている記事の文字数も多いはずです。
そして大切なことを一所懸命保護者の方に伝わるように書いていますし動画や写真でも在籍している生徒さんや教室の雰囲気が伝わるような見せ方をされています。
③本人がピアノレッスンにあまりやる気がない
これは本人も先生も保護者の方も誰一人と幸せな結果を生みません。
またトラブルの原因にもつながります。
ですから当教室は何才からであろうと何かしら音楽や鍵盤楽器に興味を持っているお子さんのみ体験レッスンを受け付けています。
④家でピアノや音楽に触れる時間が少ない。
ピアノ練習や音符読みドリルなどを仕方なくやっている。
学習効率が悪かったりレッスンの直前にあわてて音符ドリルをやるスタイルになっているため身についていない。
こういうパターンのお子さんはピアノだけでなく学校での勉強もKUMONや学研教室などの小学校中学年辺りまで通うような学習塾でも同じような傾向にあります。
ピアノを習えば頭が良くなる、というより適切な学習習慣が普段から身についていてピアノの練習やレッスンでもその習慣が生かせるからピアノも上達していくわけです。
いかがでしたでしょうか?
ピアノを習って何年か経過しても楽譜がスラスラ読めない、それにも気が付いていないことはよくあることだったりします。
柴田音楽教室はそのようなパターンに陥ってしまった生徒さんでも本人にそれなりにでもピアノにやる気があれば救えます。
1から戻してまずは短くて簡単な楽譜を歌いながら読む習慣をつけていき、同時に曲もシラスら弾けるようにしていきます。
■柴田音楽教室の子供のピアノレッスン■
この記事を書いた人
