- 2021.11.24
- ピアノレッスン【中級以上の効果的な練習のしかた】
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中級以降の【効果的な練習方法】などをお伝えしたいと思います。
楽曲がある程度長くなるとA-B-C-Dなどと言うように、
リハーサルNO が書かれていたり
(クラシックの場合、書かれていないことも多いので、ここの部分はここと同じ、
とか中間部分はBとかCとか説明しながら書き込んで行きます)文章で言うと 【起承転結】ですね。
これを子供にキチンと説明して、
ここの部分でとくに気をつけて何度も何度もその箇所を練習しなくてはいけない所を
具体的にその部分だけ切り取って弾いてあげます。そして子供が自主的に家で練習がしやすいように、
シールやマーカーなどで書き込んであげるのですが、
小学3年生以上になると「自分で考えたり、書き込んだりするように」徐々に促していくのです。実はココがポイントで
【ずっとお客さんのままの生徒でいると、先生が何でもやってくれる、言ってくれる】と
認識してしまい、、つまり【自分で考えなくなる】
【自主的に難しいと思うことに立ち向かおうとしなくなる】のです。
突きはなし ではないですが、年齢が上がるにつれて
【自分で考える。自主的に練習する】これを習慣付けさせていくためには、
そういった教師側の態度が必要になって来るわけですね。ただ茫然と「弾いてきて」 ではなく、
リハーサル番号ごとに区切ってたとえば、
Aの部分の片手ずつをここの箇所に気をつけて弾けるようになるまで何度も弾きます)
具体的に5回とか弾けるようになるまで10回とか 数字で示してあげるのです。よく昔から 【速いテンポで弾くのがすなわち上手なこと??】と
子供が勝手に思ってしまい、
習ってもいない「猫ふんじゃった」を誰がクラスで一番早く弾けるかと競ったり、
ブルグミュラーのアラベスクを曲想も考えずに
みんなで競って弾いて中間部分の左手の♪シ♯ラシラソ♯~のところだけ
急に間延びして
8分音符で弾いて何とも思わないとかとやってしまうのですが、
なかなか思うように弾けなかったり、指が動かない所は① 具体的に指番号を書き加える
② まずは片手づつ。なかなか上手く弾けない部分だけ抜き出して、
その部分だけゆっくり何度も練習してみる。
具体的に 3回、5回、10回など目標を持って数値を決める。③ どうしても弾けない箇所、1小節だけを切り取って
まずは片手ずつ、そしてその小節だけ両手
この練習を何度も何度も繰り返す。④ テンポを少し落としてそこの部分だけ弾けるようになるまで何度も何度も練習する。
⑤ 上記のように練習しても弾けない時は、その日はその部分の練習を思いきって辞める。
後日、何の気なしにまた再びその部分を弾いてみるといつかは弾ける日がやってくる、
と信じること。⑥ 気分を変えてみる。
全く違う曲を弾いてみたりして、一旦その曲から離れてみる。
そうしてまた再び、その曲の練習に入ってみると、
今まで悩んでいたことがうそのようにすんなり弾けることがあります。
中級以降で最も大切なのは、無味乾燥な機械的な練習にならない、させないことです。
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クラシックピアノの場合、表現力を養うためブルグミュラーを中心として、
右手と左手の複数のメロディを聴き、弾き分けられる聴力・技術の能力を養うために
「プレ・インベンション」を使用します。
これは生徒さんによって向き・不向きがありますので普段のレッスンやお子さん本人の好みや性格などから充分に考慮して使用します。
同様にこの時期あたりから並行して行っているのが
ジャズピアノです。ジャズのアレンジは楽譜通りに忠実に弾くという考え方とは違い、
リズムのノリ方や微妙なアクセントのつけかた、休符をしっかり体で感じ取ることや音の出し方の特徴を覚えていきます。
クラシックと併用していきますが、ジャズのアレンジや楽曲を弾く時は
「全くの別物」に頭を切り替えなければなりません。コードで弾くピアノはもう少し前から導入し始めて
将来、リードシートといわれる一段譜にコードだけが書かれた譜面を自由自在に
弾くことができるように育てています。その他名曲といわれるクラシック曲をレベル別に異なる作曲者の曲を取り上げていきます。
一人の作曲者の片寄ることなく、年代別・作曲者別に幅広く知っていくことが大切になります。
一人一人の生徒さんの性格・タイプ・レッスンの状況に応じてエチュード集を選びます。
他には生徒さん自身の希望があればポピュラー系音楽やジャズ連弾なども
豊富にレッスンに取り入れています。基礎がしっかりできていれば、どんな音楽もできる!
ジャズとクラシックは全く違うものなので、教え方もアプローチの仕方も
全く変えていきます。「クラシック曲のピアノばかりではなく、もっと幅広い音楽も弾けるようになりたい」
⇒こういった生徒さんも大歓迎ですよ! お任せください。
人間には目には見えない不思議な力やバイオリズムがあります。
頑張っているのに、いくら頑張ってもダメな時があります。
普通にしているだけなのに思わぬ幸運が舞い込んでくる時もあります。
しかもいいことも、悪いこともなぜか3つとか5つとか重なりませんか?
私もコレをイヤというほど経験してきました。
ダメな時は何をやってもダメ。
そういう時はできるだけ行動に出ずに大人しくしていて
その時がやってくるのを待つことしかないんですね。
そうしてなかなか弾けない部分を克服できたら、嬉しい! と脳が察知しますので、
その嬉しい という感情のままその部分を前後を続けて弾いてみるのです。
そうして弾けるようになると嬉しいとますます思うことによって
「最初から弾いてみようかな」
「この勢いでこの続きも練習しちゃおう!」 となるわけです。この気持ちを持ち続けることは簡単ではないのかもしれませんが
(つまりモチベーションを維持するということですね)こういう練習の仕方をすることによって苦手意識がだんだんとなくなり、
どのように練習すると難しいと思われる曲も比較的
短期間で弾けるようになるか、ということが分かってくるのです。少ない時間でいかに効率的に練習して楽曲を仕上げていくか。
実際には初級レベルからこの練習は有効で、
初級レベルの練習の積み重ねが実はとても大切になります。これをブルグミュラーレベル以前から身につけていくことが
その後のソナチネレベルやクラシックの名曲を効率よく仕上げるコツにもなることでしょう。
柴田音楽教室
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